【社長ブログ】訪問看護に期待するもの ~根拠性のある看護(仕事)~
(訪問看護とは)
さてこのような厳しい季節の中ではありますが、当社は1月、川越で訪問看護ステーションを開始いたしました。訪問看護とは、病気や障害を持った人が住み慣れた地域やご家庭で、その人らしく療養生活を送れるように、看護師等が生活の場へ訪問し、看護ケアを提供し、ご本人と家族を支えるサービスです。
(訪問看護との出会い)
私が、初めて訪問看護と出会ったのは、今から20年近くも前のことです。奈良県にある高齢者総合施設で、在宅介護事業を立ち上げることが私の仕事でした。私は在宅介護事業を立ち上げると言えば、訪問介護と考えていました。ところが、一緒に仕事をしていた聖隷福祉事業団の方から「在宅での暮らしを支えるには医療が必須であり、これから訪問看護の時代がやってくる」とアドバイスいただき、訪問介護と訪問看護の2つの事業を立ち上げることにしました。その頃の訪問看護は、ようやく健康保険法等が改正され、対象者が高齢者から一般の方々へと拡がったばかりの時期でした。今でこそ「看取りを在宅で」という時代となり、訪問看護が脚光を浴びていますが、介護保険などはるか彼方というその時代から、訪問看護の重要性を予見し、取り組んできた聖隷の方々の先見性には、感心せざるを得ません。
(訪問看護に期待すること)
ところで私は当社の訪問看護の看護師等に、とりわけ「根拠に基づく看護」をして欲しいと願っています。医療の世界では、EBM=科学的根拠に基づいて行う医療、という言葉が定着していますが、その大切さは看護の世界でも同じであると思います。フィジカルアセスメントで有名な名古屋大学医学部の山内豊明教授は「すべての看護には根拠があり、看護師が確実にケアを行うためには、日々行っているアセスメントの思考と根拠を言葉にして説明できることが必要である」と言っておられます。
この考え方は医療・看護だけでなく、介護そして企業の仕事のやり方(マネジメントや事務)にも通じています。私たちは「すべきこと」と「してはならないこと」は比較的直ぐ解ります。しかし厄介なのは「しなくてもいいこと」。兎角「どちらかわからないから、とりあえずやっておこう」という漫然とした仕事をしてしまうことが多いのではないでしょうか。また「すべきこと」であっても、「でき得ること」と「(一人では)でき得ない」ことをきちんと峻別することも大切です。このようなことは、無駄を省き、効率的に仕事を行うという観点からだけではなく、質の向上やリスク対応の観点からも重要です。
看護師はこれらの教育を受けているのですから、自信を持って実践してほしい、そしてこれらの考え方を周りに伝播していってほしい、と期待しているのです。
(最後に)
私たちは埼玉県で、5年10か所を目標に訪問看護を展開してまいりますが、山内先生とセントケアが開発したアセスメント方式を用い、科学的根拠性のある訪問看護を目指します。このような訪問看護に関心ある方、賛同される方は、是非一緒に仕事しましょう!
平尾雅司






















