目標管理~本来は自己の主体性によるマネジメント~
ところで10月は当社では面談の月でした。多くの法人がそうであるように、当社でも所長以上の管理職対象に「目標管理」を始めており、役員・部長が中間面談を行ってくれました。「目標管理」とは1950年代に米国ピーター・ドラッカーが提唱した組織のマネジメント手法で、職員一人一人が自ら業務目標を設定、申告し、目標達成に向けて進捗や実行を管理する手法です。私自身も長年「目標管理」の下で仕事をしてきました。
しかし多くの人が、「目標管理」を「押しつけ」「やらされている」「上司や会社から管理されている」という感覚で受け取っているのではないでしょうか。かつて私もそうでした。その原因は、多くが「目標管理」と「人事評価」が連動していることから、目標管理を行う職員だけでなく、評価する側も「目標達成」≒「人事評価」と誤解していることも一因ではないでしょうか。(目標管理:MBO-Sとは)
もともと、ピーター・ドラッカーはMBO-S(Management by Objectives and Self-Control)を提唱し、それが日本では「目標管理」と訳されました。「管理」と「マネジメント」の違いを議論するのは今回の目的ではありませんが、少なくともドラッカーが言う「マネジメント」と私たちが「目標管理」という言葉からイメージする「管理」は違うと思うのです。
ドラッカーの言う「マネジメント」とは「組織に成果をあげさせるもの(道具・機能・機関)」であり、その課題は①組織の使命を果たすこと②働く人を活かすこと③社会的責任を果たすこと、にあります。管理はマネジメントの一つの機能にすぎず、マネジメントとはもっと高次元、広範囲の意味をもっています。
すなわち、MBO-Sとは本来、「目標と自己管理により組織と個人の成果をあげさせるもの」ということであり、「組織が個人を管理するもの」とは真逆で、個人の主体性を基本にしています。
(会社ができること)
私たち介護・看護の事業は専門職の集まりです。一人一人が責任感をもって仕事をしています。私が管理しようと思っても、管理できるものではありません。会社ができることは、①各人が主体的に目標をもち、自己管理できるよう支援していくこと、②各人の責任感や目標が、組織の目的・目標とずれた方向にむかわないこと(整合性を図ること)、③各人の責任感や頑張りが成果として1+1>2になるようにすること、にあります。
次回私が管理職と面談する際は何を話し合おうか・・・・。
ドラッカーはMBO-Sのフィードバックでのポイントを6つ挙げています。
・期間中に行った優れた仕事は何か
・期間中に一所懸命やった仕事は何か
・期間中にお粗末な仕事や失敗した仕事は何か
・これから集中すべきことは何か
・これから改善すべきことは何か
・これから勉強すべきことは何か
もちろん、自分自身に問いかけることが先ですが。
平尾雅司





















