瞳の動きから感じるもの (4月音楽療法スケジュール)

瞳の動きから感じるもの (4月音楽療法スケジュール)

皆さま、こんにちは。 「音楽療法ラボ」 担当の くどう です。

新型コロナウイルス感染拡大予防のため、ご家族の皆さまに面会をご遠慮いただく等、介護の現場も戸惑いながら、今できる事を考え、スタッフ一同対応しています。
音楽療法 では、 「歌をうたう」 ことを重要な活動としていますが、飛沫感染につながらないよう、換気、消毒、距離感などに配慮し、感染予防に努めています。
お客様の中には、発声・発語の困難な方もいらっしゃいますが、身体運動が少しでも可能な方であれば、楽器を使ってご参加いただいていますが、現在は必要最小限度の使用とし、共有厳禁で行っています。

今回のブログでは、 「看護小規模多機能ふくしのまち上尾」 をご利用されている S様 の音楽療法活動についてご紹介させていただきます。
S様は、発声・発語、また、身体活動も困難な方ですが、 受動的音楽療法 として、他のお客様と 音楽 の場を共有していただいています。
S様はもともと カラオケ大会 で優勝されるほどの 美声 の持ち主。 旦那様から当時のビデオを見せていただいた時には、その素敵な歌唱力に感動しました。
その時に歌っていた 「for you...」 を、昨年末の 「かんたきドレミ 紅白歌合戦」 で くどう が歌わせていただき、その様子をご覧になった旦那様に大変喜んで頂けたのですが、 音楽療法士 としては、 S様 ご本人が本当はどのように感じられたのか、また、それは本当にいいことだったのかと、自問自答しました。

先日開催しました 3月 2回目の 音楽療法 の際、あるお客様より、 「自分では歌えないけれど、是非聴きたい曲♪」 と、 「時代」 のリクエストがありました。
くどう がピアノで弾き語りを始めましたら、それまで傾眠傾向でした S様が、天井を向いたままではありましたが、目をパッチリ開いて、瞬きもせず聴き入って下さっているご様子に・・・
そして、 サビ に入りましたら、左前にいる くどう の方に 瞳 が動き、顔の向きも少しだけ自ら変え、涙を流されていました。
S様と 瞳 を見つめあいながらその後も歌唱を続け、 くどう の歌がしっかり S様に伝わったことを確信出来ました。

紅白歌合戦 の時にも 瞬き や 目の見開き に違いがあることは感じていましたので、 コミュニケーション のヒントになるよう直接ケアに携わっている現場スタッフから話を聞かせて頂いたりしていたことが役立ち、なんだか S様と心が通じ合ってる旦那様の気持ちに少し近づけた気がし、とても幸せな気持ちになりました。


「時代」 の歌詞を記します・・・

今はこんなに悲しくて 涙も枯れ果てて もう二度と笑顔にはなれそうもないけど
そんな時代もあったねと いつか話せる日がくるわ
あんな時代もあったねと きっと笑って話せるわ
だから 今日はくよくよしないで 今日の風に吹かれましょう
まわる まわるよ 時代はまわる 喜び悲しみくり返し
今日は別れた恋人たちも 生まれ変わって めぐりあうよ

4月の 音楽療法スケジュールです。
在見学等は控えていただいておりますが、お客様の様子をブログ等で少しでもお伝えできればと考えています。